「食洗機を置きたいけど、キッチンに置く場所がない」
カタログを見ると本体の奥行は34.4cm。うちの台は24cmしかありません。10cm以上足りないわけです。
でも結論から言うと、奥行24cmの台に、問題なく置けています。
理由は単純で、本体の奥行と、台に必要な奥行は別モノだからです。ここを知らずに諦めている人が、けっこう多いんじゃないでしょうか。
- 本体の奥行が34cmでも、台の奥行は24cmで足りる理由
- うちの設置スペースの実測値(写真つき)
- 置いてから気づいた、カタログに載っていない注意点
本体の奥行34cmは、台の奥行ではありません
まず、いちばん大事な話から。
僕が使っているのはパナソニックのNP-TZ500です。
カタログ上のサイズはこうなっています。
| 項目 | サイズ |
|---|---|
| 幅 | 55.0cm |
| 奥行 | 34.4cm |
| 高さ | 59.8cm |
| 質量 | 約20kg |
この「奥行34.4cm」を見て、「うちの台は24cmだから無理だ」と判断してしまいがちです。僕も最初はそう思いました。
でも実際は違いました。
台に接しているのは「脚」だけです
食洗機は箱がベタっと置かれているわけではなく、4本の脚で支えられています。
そしてパナソニック公式の寸法図を確認すると、前後の脚の間隔は23.3cmでした。
つまり台に必要なのは、本体の奥行34.4cmではなく、脚が乗る23.3cmです。残りの11cmほどは、台から手前にはみ出す形になります。





カタログの数字だけ見て諦めるの、もったいないよ
ただ、後ろがすぐ壁なら26.8cmいる
ここは注意点です。
背面がすぐ壁になっている場合、26.8cmは見ておく必要があります。本体と壁の間に隙間が必要になるためです。
パナソニックの説明でも「本体と壁面の間に0.5cm以上のあきが必要」とされています。
| 状況 | 必要な台の奥行 |
|---|---|
| 後ろが開けている | 23.3cm |
| 後ろが壁 | 26.8cm |
うちの実測値を公開します
参考までに、我が家の設置状況です。
| 項目 | 実測値 |
|---|---|
| 設置場所 | シンク前面の台 |
| 台の幅 | 102cm |
| 台の奥行 | 24cm |
| 本体のはみ出し | 約11cm |


幅は102cmあるので結構余裕があります。奥行24cmに対して脚が23.3cmなので、7mmの余裕で収まっている計算になります。
奥行きに関しては、正直かなりギリギリですが、ぐらつきもなく安定しています。
見落としがちなのが「扉を開くスペース」
置けるかどうかを考えるとき、多くの人が本体サイズだけを見ます。
でも、実際に使うには、扉を開くスペースが要ります。
NP-TZ500は扉を手前に開くタイプで、開いた状態の奥行は56.5cmになります。
うちの場合、前面の扉が25cmほど手前に出てきます。シンクまでの距離が57cmあるので、扉を開いても22cmの余裕が残る計算です。
ここは実際に使ってみて、余裕は十分だと感じています。


置く場所を測るときは、扉を開いた状態で考えてください。
本体がぴったり収まっても、扉が開かなければ意味がありません。
また、水栓の位置も考えておかないと前面扉が開かないという不具合が起こることがあるのでご注意ください。
高さ・左右・重さも確認してください
奥行と扉の話をしてきましたが、測るべき箇所はあと3つあります。
高さ:本体は59.8cmあります
NP-TZ500の高さは59.8cmです。
台の上に吊り戸棚があるご家庭では、ここが問題になります。台の面から吊り戸棚の下端まで、60cm以上あるかを先に測ってください。
さらに食洗機は運転中に蒸気が出ます。ぴったり収まったとしても、上に少し余裕があるほうが安心です。



奥行ばかり気にして、高さで詰むパターンもあるから気をつけて
左右:幅55cmぴったりでは足りません
本体の幅は55cmですが、台がちょうど55cmだと厳しいです。
パナソニックの案内では、本体と壁面の間に0.5cm以上のあきが必要とされています。壁に挟まれた場所に置く場合は、56cm以上を見ておいてください。
重さ:約20kgあります
意外と見落とされるのが重量です。
NP-TZ500の本体質量は約20kg。これに水が約9.9Lと食器が加わるので、運転中は30kg以上になります。
台やラックの上に置く場合は、耐荷重を必ず確認してください。特に後述するメタルラックを使う場合は重要です。
カタログに載っていない、3つの注意点
ここからは、設置してみて分かったことです。
① コンセントの位置と、コードの長さ
NP-TZ500は電源コードが約1.9mあります。
うちは延長コードなしでコンセントまで届きました。ただ、キッチンのコンセント位置によっては足りないこともあります。
あわせて確認しておきたいのが、給水ホースと排水ホースの長さです。
| 付属品 | 長さ |
|---|---|
| 電源コード | 約1.9m |
| 給水ホース | 約1.2m |
| 排水ホース | 約1m |
排水ホースが1mしかないので、シンクから離れた場所に置くと届きません。置き場所を決めるときは、ここも計算に入れてください。
給水ホース、排水ホースは延長することができるので延長ホースさえ買えばなんとでもなります。
② アース線をどうするか
食洗機は水と電気を同時に扱う家電です。万一漏電したとき、感電を防いでくれるのがアース線です。
問題は、古い賃貸だとアース端子付きのコンセントがないことです。うちのキッチンもそうでした。
同じ状況の方が多いと思うので、調べたことを整理しておきます。
正しい対処は「アースを取ること」です
まず大前提として、アース線は本来つなぐべきものです。
パナソニックの公式案内でも、アース付きコンセントがない場合は電源工事が必要と説明されています。電気設備技術基準にもとづき、電気工事士による接地工事が求められます。
賃貸の場合、まずは管理会社や大家さんに相談してみてください。アース付きコンセントへの交換に応じてもらえるケースがあります。
「ビリビリガード」はアースの代わりにはなりません
ここは誤解が多いところなので、注意してください。
コンセントに挟むタイプのプラグ型漏電遮断器(通称ビリビリガード)という製品があります。「アースの代わりになる」と紹介されることがありますが、これは正確ではありません。
| 役割 | |
|---|---|
| アース線 | 漏れた電気を地面に逃がす |
| 漏電遮断器 | 漏電を検知して電源を切る |
やっていることが違います。 アースは電気の逃げ道を作るもので、漏電遮断器は異常を検知して止めるものです。
ただ、何もしないよりは安全性が上がるのも事実です。アース工事がすぐにできない場合の、暫定的な備えとしては意味があります。
※これを買えばアース工事が不要になる、という意味ではありません。
あくまで工事までのつなぎとして考えてください。



「代わりになる」じゃなくて「無いよりマシ」って理解が正しいよ
面倒でも、まずは管理会社への相談から始めてください。工事してもらえるなら、それがいちばん確実です。
なお、給水まわりで必要になる分岐水栓については、費用とリスクを別記事にまとめています。
③ 熱源から離す
ガスコンロなどの熱源からは、15cm以上離す必要があります。
置ける場所が限られていると、つい火のそばに置きたくなりますが、ここは守ってください。
置いてから気づいたデメリット
サイズが合えば終わり、ではありませんでした。生活が変わる部分があります。
水切りかごが小さいものしか置けなくなった
食洗機を置いたぶん、作業スペースが減ります。
うちの場合、手洗いした食器を乾かすかごを、小さいものに買い替えることになりました。
食洗機に入れられない大きな鍋やフライパンは手洗いするので、かごは結局必要なんです。
「食洗機を置いたら手洗いはゼロになる」わけではない、というのが正直なところです。
対面キッチンだと圧迫感が出ます
これは想像以上でした。
うちは対面キッチンで、リビングから見える側に設置しています。
高さ56.5cmの本体がカウンターの上に乗るので、リビング側から見ると壁が一枚増えたような印象になります。
慣れましたが、部屋を広く見せたい方は置く向きや位置を検討したほうがいいかもしれません。





数字では分からない部分だから、置く前にイメージしておきたいね。



わが家は
それでも置き場所がないときは
うちは何も買い足さずに設置できましたが、スペースが足りない場合の選択肢もあります。
- 食洗機用のラックを使う
- メタルラックを使う
- タンク式の小型モデルにする
場所がなければ、台を増やすか、食洗機を小さくするしか選択肢がないです。
タンク式については、実際にNP-TSP1をレンタルして使った感想と、毎回の給水を楽にする方法を別記事にまとめています。
ブログを見ていると、ラックを買って設置しているケースをよく見かけます。
ただ耐荷重には注意してください。食洗機は本体だけで重く、そこに水と食器が入ります。
まとめ
- NP-TZ500の台に必要な奥行は23.3cm
- 扉を開くスペースを含めて場所を考える
- 排水ホースは1mしかない
- アース接続は必ず行う。
- 置いたあとは作業スペースが減る。
この記事はNP-TZ500の数字で書いていますが、考え方はどの機種でも同じです。
メーカーの寸法図を見れば脚の位置が載っているので、お使いになりたい機種で同じように確認してみてください。
「うちのキッチンには置けない」と思っていても、測ってみると意外と入ることがあります。
まずはメジャーを持って、台の奥行と、扉を開くスペースを測ってみてください。カタログの数字だけで諦めるのは、もったいないです。
置ける見込みが立ったら、機種選びはこちらの記事が参考になると思います。











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