2025年以降、マイナンバーカードと運転免許証が一体化される「マイナ免許証」の導入が始まります。名前はよく聞くけれど、具体的に何が変わるのか、実はよく知らない…という方も多いのではないでしょうか?
この記事では、マイナ免許証の概要から、知っておきたい基本ポイント、導入の目的、注意点までをわかりやすく解説します。
マイナ免許証とは?

マイナ免許証とは、マイナンバーカードと運転免許証の機能を1枚にまとめた統合カードです。
見た目はマイナンバーカードそのままですが、ICチップの中に運転免許の情報も追加で記録されます。免許証としての役割はそのままに、本人確認書類としての活用範囲が広がるのが特徴です。
ただし、表面上に運転免許の有効期限などが印字されるわけではなく、確認には専用の読み取り端末が必要です。
マイナ免許証の知っておきたい5つのポイント
持ち歩くカードが1枚で済む
これまでマイナンバーカードと免許証の2枚を持ち歩いていた人は、1枚にまとめることで財布がスッキリ。管理もしやすくなります。
個人的には最大のメリットだと思います。
身分証明としての使い勝手がアップ
マイナンバーカードの機能を使って、さまざまな本人確認や行政手続きがオンラインでできるようになります。今後、利用できる場面はさらに増える見込みです。
話は出てきていますが、引っ越しが多い人は、
住民票の移動をすれば免許の住所の移動も一緒に行うことができるようになる未来も近そうです。
情報はICチップ内で分離管理
「免許情報とマイナンバーが一体になって心配…」という声に配慮し、それぞれの情報はチップ内で別管理されます。セキュリティ面も考慮されています。
紛失時のリスクは高め
便利な反面、1枚に多くの情報が集約されることで、紛失や盗難時の影響は大きくなります。
再発行手続きも複雑になる可能性があるため、注意が必要です。
紛失のリスクはマインナンバーカード、運転免許証の2枚持ちでも変わりないと思います。
ただ、紛失したときの再発行手続きが面倒であるのは確かだと思います。
- 今であれば、マイナンバーカードの紛失時は運転免許証で本人確認
- 運転免許証の紛失であればマイナンバーカードで本人確認
上記のようにお互い補完して本人確認ができていたが、これからはそれが難しくなります。
マイナ免許証は国民一斉切り替えではなく、段階的に導入
すぐにすべての人がマイナ免許証になるわけではありません。
運転免許の更新時などに、希望すれば切り替えられる形になります。
現在の運転免許証も当面は有効です。
今後はマイナンバーカードに集約されれていくと思われるので、情報を察知しながら簡便に、ストレスなく生活ができるようにしていきましょう。
マイナ免許証の導入目的とは?

政府がマイナ免許証を導入する目的は、以下のとおりです。
- 行政手続きの効率化:複数の情報を一元管理することで、手続きがスムーズに。
- 本人確認の強化:なりすまし防止や不正利用のリスク軽減につながる。
- デジタル化の加速:国全体のDX(デジタルトランスフォーメーション)推進の一環。
- 国民の利便性向上:日常の各種手続きが簡単・迅速になる。
政府としては、利便性と効率の向上を両立させ、
マイナンバーカードに健康保険証の機能、運転免許証の機能をもたせようとしています。
マイナ免許証の保有状況
運転免許証のみ
マイナンバーカードと運転免許証を一体化せず、運転免許証のみ保有する場合です。
今までどおり、更新等ができます。
マイナ免許証のみ
マイナンバーカードと運転免許証を一体化し、今お持ちの運転免許証を返納していただく場合です。
将来的にはこのような形になると思うが、現状はマイナ免許証のみだと困る場面もありそう。
現状のオススメは下記例のマイナ免許証と運転免許証の2枚持ち
マイナ免許証と運転免許証の2刀流
マイナンバーカードと運転免許証を一体化した上、現在持っている運転免許証も引き続き保有する場合
- マイナ免許証は、マイナンバーカードを所持している方のみ希望することができる
- それぞれの保有状況により、手数料が異なる
- 保有状況については、更新・学科試験又はその他の手続に伴う変更や、更新時期以外でも変更することが可能。警視庁行政手続オンラインから予約して、現地でマイナ免許証の手続きをする
- 自動車等運転の際は、免許証又はマイナ免許証のいずれかを携帯する必要がある
引用:警視庁HP
マイナ免許証の注意点
マイナンバーカードの更新がある人は、更新後マイナ免許にするのがオススメ

秋頃までにマイナンバーカードの有効期限が切れる方へ(PDF形式:87KB)
引用:警視庁HP
現行のシステムでは、マイナンバーカードを更新しても運転免許の情報は引き継がれません。
マイナ免許証を取得された方であっても、
マイナンバーカードを更新すると、一体化の手続をやり直さなくてはならなくなります。
マイナンバーカードの有効期限が近い方は、下記のどちらかの対応をオススメします。
なお、システムの改善は、本年秋と予定されています。
まとめ
マイナ免許証は、「便利になる反面、ちょっと不安」という声が多いのも事実です。でも、仕組みや導入の背景を知れば、必要以上に怖がることはありません。
「便利そうだけど、自分にはいつ関係してくるのか?」
「切り替えるべきか、そのままがいいのか?」
そんな疑問も、この記事で少しでもクリアになれば幸いです。今後の動きに注目しつつ、自分にとってベストな選択を考えていきましょう。
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